逃亡日記。

散歩と映画と本がすきだ。

日記「じめりとした夜を過ごす」

2024年6月15日 土曜日 日記

 もう6月が半月過ぎたことにうんざりする。そして、もう今年は、あと半年しかないということにもうんざりする。

 この半年間、わたしは、なにをしてきたのか。ただ「うんざり」してきただけだ。バカみたいに。

 社会にうんざり、自分にうんざり、天気にうんざり、なにもかもにうんざりするばかり。

 生きていることにうんざりする。そんなことばかりに、頭のエネルギーを取られている。

 しかし、いい加減にシャキッとしなければ。もっと前を向き、後ろばかり向かないで生きていけたら。そしたら、どんなに有意義な時間を過ごせることだろう。

 生きることなんて、死ぬまでの時間つぶすこと。そんなことをいう奴がいる。ケッと唾を吐き捨てながら、もし人生が暇つぶしなら、うんざりすることに時間を使うなんて、ものすごくもったいないと思う。

 前向きに生きていけたら。ありきたりな言葉による、ありきたりな前向きさ。そんな陳腐な前向きさでもいいからと、自分に言い聞かせて、じめりとした夜を過ごす。