逃亡日記。

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2024/5/27日記「首を蹴り損なう」

 北野武の新作『首』を観た。

 

 アウトレイジシリーズに嫌気がさしていたので、今回の映画、あまり期待できなかった。

 しかし、冒頭、首が切断された死体、切断面から這い出る沢蟹を観たとき、物凄いものがこれから始まるという期待が膨れ上がった。この冒頭のワンシーンだけでも観た価値があった。

 その後は、シュールなブラックコメディとなる。暴力描写には、あまり切れは見られず、思わず笑ってしまうようなゴア描写はあるが、いまいちだった。

 いままでの北野映画に比べると、暴力があまり怖くない。冷徹な暴力はあまりない。コメディよりになっているのは、それはそれでいいが、いまひとつ物足りなさがあった。